コロナで社会が大きく変わっている今、これからどうなるんだろう?という不安を多くの人が抱えていると思います。
中でも、心が敏感な人、繊細な人はこのコロナショックで受けるストレスは大きいと思います。
またちょっと不思議な話に聞こえるかもしれませんが、心に未解決の問題が残っている人は、こういう刺激によって、過去の辛かった記憶や不安感が蘇り、今現在の不安のように感じる場合もあります。
今日はアロマと心のワークで、不安感を軽減する方法をご紹介します。
不安を隠そうとしない
「あ、またあの不安な気持ちがやってきそう」
不安に悩む人は、こういう感覚があるのではないでしょうか。
そして同時に、
●まただ。同じことでイヤな気持ちになって進歩がないな。
●ネガティブ思考はダメダメ。忘れなくちゃ。
と、自分を責めたり、不安な思いを隠そうとしたりするかもしれません。しかし、なかったことにしようと思えば思うほど、繰り返しやってくるということはありませんか?
そういう時は、一度はその感情を受け止めて、認めてみてください。
●あー。また同じことでイヤな気持ちになっている自分がいるな。
●ネガティブな思考になっているんだな。
不安という感情を、歓迎するわでもなく、あきらめるでもなく、ただ認めるだけです。
そして「まあ、それでもいいか」と思えれば、もうコントロールができたも同然です。
でも、そう簡単にはいきませんよね。不安の存在を認められるだけでも一歩前進です。
不安な気持ちを人に話す・ノートに書く
不安な気持ちは、一人で抱えていると、とてもストレスになりますよね。
人に話しても、不安の原因がなくなるわけではありませんが、話すだけでも気持ちは軽くなります。
人は不安な気持ちを抱えたままだと、本来の自分を見失ってしまいます。人に話すことにより、少しでもラクになると、本来の自分の考え方ができるようになります。
不安でいっぱいになった頭の中に少し余裕ができるので、「気持ちを強く持とう」と前向きに考えられたり、「こんなふうにすれば、少し安心できるかも」と解決の糸口が見つかることもあります。
ここで話をする人(相談相手)は、選ぶ必要があります。
人の話を【ただ聞く】ことのできる人は、意外に少ないのです。
アドバイスが欲しい、慰めてほしい、という場合には心あたりのある適任の人に相談すればよいのですが、この不安と向き合って、きちんと自分なりの答えを見つけたいと思うのであれば、プロのカウンセラーにお願いするのもいいと思います。
ノートに書くのもとてもおすすめです。
まずは、不安な気持ちをただ書き出してみます。
例えばですが、私の場合だとアロマトリートメントという施術を仕事にしているのですが、コロナで一時は営業自粛という形になりました。
●コロナでしばらくのあいだは、仕事できないなぁ。どうしよう。いつまでつづくんだろう。
という不安がありました。
そして次に自分でコントロールできることと、できないことに分けて、それぞれ対処法を考えます。
【自分ではコントロールできないこと】
●コロナが世界中で流行っている状況
コロナについては、自分でコントロールはできませんよね。感染予防はできますが、自粛ムードでお客様の数が減るのは自分がコントロールできることではありません。いつまで続くかもわかりません。
これは不安です。不安に思って当然の不安です。絶対に自分でコントロールできませんので、もう自然の流れにゆだねるしかないのです。
というわけで、がんばっても自分ではコントロールできないことは、不安に思ってもムダだということが再確認できます。
【自分でコントロールできること】
●しばらく生活していけるだけのお金があるかどうか確認する
●仕事のことについては同業者たちはどうしているのか相談してみる
●今できることを書き出してみる
という感じです。貯金を確認したり、救済措置がないかどうか調べたり、同業者に電話して情報交換するという対処法も書き出してみます。
頭の中で考えているよりも、こうしてノートに書きだした方が、客観的にとらえることができて、少し冷静に考えることができます。
そして考えていることの整理もうまくできますので、やるべきことも見えてきます。
さらに素晴らしい点は、ノートに書いておくと、また見直すことができるというところです。
同じパターンの不安感を何度も繰り返すことがありますが、そんな時はそのノートを見直すだけで、「ああ、そうだった。あの時もものすごく不安になったけど、結局大丈夫だったじゃないか」と心が落ち着いたりします。
私自身がノートを書いてみて、とても驚いたのが、こんなに不安に思って悩み、その問題と向き合って真剣に出した答えがあるのに、いとも簡単に忘れて、また不安になるということを繰り返すということでした。
不安になったらノートを見ることで、「ああ、そうだった。また同じことを繰り返すところだった」と、はッと気がつくのです。
同じようなことで悩む人はそれがクセのようになっているのかもしれませんね。
不安感というのは、いつもとは違う状況に対処する、ひとつのスキルのようなものだという人もいます。不安に思うからこそ、緊急事態に備える準備をしようと考えて行動するわけです。
しかし、不安に押しつぶされて、身動きがとれないほどになってしまっては大変です。
不安な気持ちというものは、どうしても出てきます。「不安を消す」よりも「不安をコントロールする」ほうが、はるかに簡単にできますので、少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。
不安な時のアロマ
ここまで、不安を客観的にみたり、論理的に分析する心のワークをご紹介しましたが、植物の香りアロマも優しくサポートしてくれます。
香りを嗅ぐと、不安でいっぱいになった頭の中に、新しい風が吹きます。簡単に言うと気分転換ができるのです。
嗅覚というのは、感情や本能に関りのある感覚で、論理的な思考を介さず、体に反応が出ることがあります。
焼き鳥の焼けるにおいを嗅ぐと、よだれがでて、おなかがグーとなるとか、ガス臭いにおいに危険を察知するなどが、よく言われる例えですが、心当たりがあるのではないでしょうか。
最近「香水」という歌が流行っていますが、元カノの香水の匂いで、彼女との素敵な恋を思い出すというような歌詞がありますよね。香りによって、感情が自動的にタイムスリップしてしまうのです。
心地よい香りを嗅ぐと、ふと不安な気持ちが和らいだり、深呼吸する心の余裕が生まれます。
ポイントは、自分が心地よいと感じる香りを嗅ぐこと。
そして、それぞれの植物のスピリチュアルなエネルギーにサポートしてもらうという選び方もあります。
植物にはそれぞれ、人でいうところの本質があります。
Aさんはとても優しくて癒されるとか、Bさんはリーダーシップがあって頼りがいがあるとか。
残念ながら人には、良いところもあれば、悪いところもあるのですが、植物にはそれがありません。ポジティブなエネルギーだけを持っていると言われています。
それでは、おすすめの精油をいくつかあげてみます。
スイートマジョラム
キーワードは、「孤独な心を包み込む」。人に例えるとよく話を聞いてくれるカウンセラーという感じです。
甘くて、少しスパイシーな香りは、張り詰めた心を和らげくれます。
カモミールローマン
キーワードは「自分で自分を追い詰めるのをやめる」。人に例えると妖精のような可憐な女の子。「そんなに深刻に考えなくて大丈夫よ!できないならできないで、それでいいんだからさ♪」と言っているような感じです。完璧主義の人におすすめ。
リンゴのようなフルーティーな香りとハーブ調の香りがまざっていて、やや特徴があります。
ジュニパー
キーワードは「魂の浄化」、「保護」。人に例えると、お祓いをしてくれる祈祷師のような感じ。古くから浄化のハーブとして用いられてきました。どうしてもネガティブ思考になってしまうという人におすすめです。
軽めのウッディー。くっきりと透き通るようなシャープさも感じられる香りです。
メディカルアロマ視点からみたおすすめの精油は、マンダリンとプチグレン。このつの精油にはアンスラニル酸ジメチルという、抗不安作用を持つ成分が入っています。精油ブランドのプラナロムからマンダリンカプセルという商品が出ています。こちらもおすすめです。
今回は不安な気持ちをコントロールする心のワークとアロマについて書きました。
また冒頭に『心に未解決の問題が残っている人は、こういう刺激によって、過去の辛かった記憶や不安感が蘇り、今現在の不安のように感じる場合もあります』と書きましたが、これはインナーチャイルドです。
今回のブログではインナーチャイルドについては詳しくは書きませんが、いろいろな心のワークをやっても、その時は良くなるけど、またすぐにもとに戻るなどの場合は、インナーチャイルドに原因があるのかもしれません。ご興味のある方は『インナーチャイルド』で検索するといろいろ出てきます。
不安な気持ちというのは厄介ですが、どんなにネガティブな気持ちでいっぱいになっても、ほんの少しでもいいので希望を持つことがとても大切だと思います。希望の光を頼りに、きっといい方向へ行けるはずです。
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